仲介手数料を値引き交渉をしようとしますと、仲介業者の利益は仲介手数料のみのことが多いので、確実に難色を示します。
不動産会社が時折、「仲介手数料を半額にします」とうたっている場合以外は、値引き交渉が難しいと思います。
賃貸物件を借りる場合なら、仲介手数料を少しは値引きしてくれることが交渉しだいであります。しかし、売買物件の場合は、困難でしょう。
仲介手数料を強引に値引きすると、その後も不動産会社とお付き合いする場合、住宅ローンの審査や注文住宅の建築業者を探す段になっても、すすんで協力してくれるとは限りません。
この手抜きは、法律上問題がなくても、質といった部分で劣るため、どうしても費用が節約できたところが、余計に費用がかかったりします。
それなのに、一般の人では何をどう手抜きされたのか分かりませんし、見抜けないのが普通でしょう。たとえ見抜けたとしても、法律上は問題ないのですから、正論を述べて非難することはできません。
他に費用を節約できる方法は?
仲介手数料の値引きは、過度に期待できない場合、他に費用を節約できる方法はあるでしょうか?
同じ値切るのであれば、物件価格の値引き交渉をする方が良いと思います。
比較的に高い物件の場合、特に元々の利益が大きいので、仲介手数料自体の値引き交渉よりも応じてくれやすいことが多いです。
また購入者の方も、仲介手数料を値引きするよりも、物件価格の値引きの方が、値引き金額が大きくなるので、結果的に費用の節約にも多大に貢献できます。
物件や状況によって異なりますが、試してみる価値はあると思います。
仲介手数料の上限とは?
仲介手数料は、法律で定められています。大事なのはあくまで「上限」のみです。上限めいいっぱい支払わずに交渉できる余地があります。
ただし、基本的には、「両手」か「片手」のどちらかとなるケースが多いようです。
「両手」とは、仲介業者が1社で売主と買主の両方から、仲介手数料をもらうケースです。「片手」とは、仲介業者が2社あり、売主か買主の片方から仲介手数料をもらうケースです。
仲介手数料の相場とは?
仲介手数料を値切ってしまうと、その後の対応に手抜きが出る恐れがあります。したがいまして、仲介手数料は値切らず、物件価格の交渉をおこなうのがベターと言えるでしょう。
仲介手数料の相場は、上限の3%+6万円というのが多いようです。ただし、「両手」なのか、「片手」なのかは、その状況や仲介業者の数にもよりますので、一概には言えないでしょう。
仲介手数料の安い業者とは?
仲介手数料の安い業者とは、売買で言うと、「片手」と呼ばれる業者です。弊社もこれにあたりますね。手数料自体が安い業者も中にはいらっしゃるかもしれませんが、利益が減ってしまうので、手数料の値引きには通常応じないことが多いと思います。
賃貸だとまた異なります。
仲介手数料を払いたくない
どうしても売買で仲介手数料を払いたくない場合、まずは仲介業者を1社にして「片手」の状況を作ってしまいます。相談した不動産会社経由で買い付け申込書を書いていない場合、直接売主の不動産会社と直接契約を結ぶようにします。
1社だけの不動産会社は、売主と買主の両方から仲介手数料をもらいますが、そこを交渉してみるのです。もちろん上で書きましたように不動産会社からは嫌がられるケースですので、交渉は慎重に。
あと、弊社のように買主からの仲介手数料は、そもそも発生しない会社に相談してみるのも良いと思います。
すでに買い付け申込書を書いてしまった場合でも、宅建業の法律上は、まだ仲介手数料の支払い義務は生じておりませんので、相談した不動産会社を抜いてしまって買うことはできます。
ただし、これは「抜き行為」と言いまして、不動産会社の業界ではルール違反となってしまいます。売主の不動産会社に相談して相談した不動産会社を抜いても構わないとなれば契約できる可能性はありますが。。。トラブルの元となりますので、やめておいた方がいいですね。
まとめ
仲介手数料を値引きすることなく、費用を抑えるには、まずは、物件価格の交渉をおこない、どうしても仲介手数料を払いたくない場合は、上記に書きましたように、買付を書いていなければ、何とかなるケースもありますう。
また、最初から、弊社のような仲介手数料が無料の会社を探して頼んでみるという手もあると思います。